1日目
基調講演『関節内運動とSJF』
SJF学会理事長 姫野 吉徳
SJF学会の治療技術は、滑膜関節の構造と機能に基づき、関節内運動機能障害(IMD)を対象とする点に特徴があります。
関節内運動は微細で関節機能を支える重要な動きであり、障害は痛みの原因となります。
KaltenbornやMennellらがその重要性を臨床に導入し発展してきました。
本講演では関節運動学の歴史と理論、SJFの臨床的魅力を紹介します。
シンポジウム『基礎医学とS J F』
神経生物学とSJF
SJF学会理事 仲谷 武司(祐生病院)
神経生物学とは?関節を治療対象とするSJFとの関係は?と考えさせられるテーマです。
神経を生物学的に捉え、SJFも変化(進化というべきか)する。新たな治療技術が治療効果を高める。
運動器を治療対象とするPT・OTにとって通るべき道ではないでしょうか。一緒に考えましょう。
筋生物学とSJF
SJF学会理事 亀井 俊幸(健彰会クリニック)
「筋肉」を鍛える方法は80年前に提唱された筋トレが主流となっています。
現在は基礎医学の進歩により「筋線維タイプ」が明確に分類されています。
これらの筋線維はそれぞれに特徴があり収縮能力に差があります。
適刺激を与えることで筋線維はそれぞれ反応し、収縮力を高めていきます。
SJFを用いた筋線維タイプ別筋力増強運動の方法を紹介します。
関節生物学とSJF
SJF学会九州支部長 山﨑大介(若宮病院)
基礎医学の拡大と深化に伴い、biotribologyに基づく潤滑機構と関節の構成運動の理解が重要となっている。
本講演ではSJFにおけるcloseやpumping、trackingを取り上げ、臨床での関節機能改善や治療的運動への応用を示し、学問的理論の拡大と臨床技術の発展を考察する。
2日目
大会長講演『私にとってのSJF』
SJF学会理事 長井 淳一(桃井整形外科)
卒業後数年働く間、SJFを全く知らなかった。
当時、治療効果は不十分で、PTを辞めようと悩んだ時期もあった。
脳血管障害後片麻痺の患者に、一次性と二次性の障害を区別せずに、習った治療的運動を施行していたことが間違いであった。
SJFがPTOTにとって必要不可欠であることを、反省とともに伝えたい。
特別講演『進化する基礎医学とSJF技術の変遷』
SJF学会会頭 宇都宮 初夫(JM研究所)
SJFはこれまでの医学で治せなかったぎっくり腰、むち打ち症などの有痛性疾患の治療法を完成した。
これはひとえに基礎医学の発展によるものである。
関節内運動学がその発端で、その他生物学的理論の導入が必要であった。